僕の女王様
「楽しそうね」


あからさまに不機嫌に彼女は言う。


女王様を好きに連れ回せる上に目的地は彼女のもっとも苦手な遊園地。


「いつもどおりですよ。それより、報道部が来てますから早く支度した方がいいと思います」


僕はそう楽しそうに返す。


いつもと同じように枕を投げつけられても不思議と腹がたたない。
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