僕の女王様
女王様の告白
「うざいんだけど・・・」


祐輝の送迎が日課になっていた。


千里に婚約者がいるという噂は学園中が知ることとなった。


人の噂は79日というけれど、意外とすぐに収まった。


肯定も否定もしないというよりも、誰も千里にそのことを尋ねない。


思い出づくりのための告白もなくなり、それだけはありがたい。


「『いい女』ってどういう女の人のことを言うと思う?」


『いい女』の回答が出たところで、言った本人が忘れているのだから、どうにもならない。


それは、わかっているはずなのに何となく口をついた。


「俺は、千里はいい女だと思うぞ」


「祐輝さんの好みじゃなくて、一般論を教えてほしいんですが」


祐輝の回答を軽く受け流すし、聞く相手を間違えたことに気づく。
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