続きの俺様!何様?執事サマ!?
やだ、返して。
きらい。ハエバルなんか嫌い。
そうして泣く私の足を掴んだまま、それを引っ張る。
すると、ハエバルとの距離は縮まるわけで。
また笑って、足を離して、私の体を引き寄せる。
耳に息がかかるのが、なんかヤだ。
「…や…」
「俺、女の人に泣かれるとダメなんですよ」
耳朶を甘く噛まれて、小さく肩が震える。
それを見て、ハエバルがクス、と笑いを漏らした。
そして、いつもより低い声のトーンで、言った。
「……襲いたくなっちゃいますもん」