続きの俺様!何様?執事サマ!?
部屋についた。
「愛さんあんまり濡れなかったですね」
びしょびしょの髪を掻きあげながらハエバルは聞く。
うわ、こいつ自分が美形だってこと自覚してない。
あれだ、水もしたたるいいオトコ。
「……これのおかげでしょ」
私はハエバルにそれを押しつけた。
ハエバルのブレザーだ。
濡れないように、と私の頭にかぶせてきた。
「役にたちましたー?」
たちましたたちました。
私がうなずくと、ハエバルは私の頭をなでる。
「よかったです」
にっこりと笑う。
………え、ちょっとその笑顔、反則。