魔神戦記!
「分かりました!」
「承知した!」
ディノウンはマントを広げて蝶の羽根のように変化させ、元の姿に戻ったリ・シュウも背中から生えた水掻き状の翼を広げて飛び上がった。
「地上は任せろ!
…って、俺は飛べ無ェから仕方無いけどな」
「魔神、用心しろ。
下手をすれば、お前達が雷に撃たれるぞ!」
「あぁ、気をつける。
じゃ、頼むぜ!」
俺も翼を展開し、ディノウン達の後を追うように天へ舞い上がった。
「人外が逃げたぞ!
撃て撃てーい!」
ダダダダダダダ!
下から外策隊が、俺を狙って撃ってきた。
その様子を見下ろしながら、俺は静かに言った。
「無駄だ。
イグニッション…!」
ブボォウワアッ!
俺の身体は炎の化身となり、その熱は銃弾を蒸発させた!
「アンタ達と遊んでいるヒマは無いんでね。
悪いが行かせてもらうぜ!」
俺は尾のように炎の筋を引きながら、上空へと急いだ…