現代戦国時代
俺は仲間の顔を見渡し、ゆっくり口を開いた。
 
「行くか?」
 
全員がうなずいたのを確認して、俺は先頭にたって歩きだす。
 
ザッザッ……
 
荒野にできた穴には、すでに水がたまり、歩を進める度に草鞋に水がしみ込む。 

目の前には、漆黒の空にマッチした巨大な黒塗りの城。
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