再会 ~先生×教え子 秘密の恋愛~


「こんちは。君なんていうの?歳はいくつ?」

爽やか好青年が、アタシに話しかけてきた。

さっきまでこの爽やかクンと話してた、20代を装ってるけど30代後半だと思われる女の人の視線がイタい。

「木山凛。今年で23になります。」

アタシがサラっと答えると、なぜか爽やかクンは目を輝かせた。

「じゃあオレより年下なんだな!オレは澤平涼(サワヒラ リョウ)。今年で28。よろしく~。」

人懐っこい笑みを浮かべて、澤平さんはアタシの手を握ってくる。

こ、こーゆうタイプ苦手かも。

こーゆう人と話してると、どんどんプロフィールについて聞かれそうで・・・・・・。

なんとかして話を逸らさなくっちゃ。

「そ、そーいえば先生もあのころは28歳でしたよね。」

「は?」

先生はいきなり自分に話題が移ったことに、驚いたような声を出した。

ごめんなさい!

ムリヤリ側にいた先生に話を変えてみました。

「もうあれから10年も経つんですね~。ってことは、先生もう39!?」

ぐいっと首を引っ張られた。

もちろん先生に。

「おまえなぁ、デカい声で人の年齢いうなよ!」

「もしかしてまだ彼女いないんですか~?」

先生はめずらしく、顔を真っ赤に染めた。

はっはーん。

こりゃあ図星ですな。



< 16 / 18 >

この作品をシェア

pagetop