再会 ~先生×教え子 秘密の恋愛~
「こんちは。君なんていうの?歳はいくつ?」
爽やか好青年が、アタシに話しかけてきた。
さっきまでこの爽やかクンと話してた、20代を装ってるけど30代後半だと思われる女の人の視線がイタい。
「木山凛。今年で23になります。」
アタシがサラっと答えると、なぜか爽やかクンは目を輝かせた。
「じゃあオレより年下なんだな!オレは澤平涼(サワヒラ リョウ)。今年で28。よろしく~。」
人懐っこい笑みを浮かべて、澤平さんはアタシの手を握ってくる。
こ、こーゆうタイプ苦手かも。
こーゆう人と話してると、どんどんプロフィールについて聞かれそうで・・・・・・。
なんとかして話を逸らさなくっちゃ。
「そ、そーいえば先生もあのころは28歳でしたよね。」
「は?」
先生はいきなり自分に話題が移ったことに、驚いたような声を出した。
ごめんなさい!
ムリヤリ側にいた先生に話を変えてみました。
「もうあれから10年も経つんですね~。ってことは、先生もう39!?」
ぐいっと首を引っ張られた。
もちろん先生に。
「おまえなぁ、デカい声で人の年齢いうなよ!」
「もしかしてまだ彼女いないんですか~?」
先生はめずらしく、顔を真っ赤に染めた。
はっはーん。
こりゃあ図星ですな。