ヤンキーの恋~少年編~
私の班は小学校からの友人ばかりで男5人組だ。
(ちっ!男女別々かよ)
この班の中に1人ヤンキーがいた。小学校の頃には一緒にソロバン塾に通っていた俊介だ。

俊介は中学二年の頃に悪い先輩とつるんでいると噂になり、その後学校にはこなくなった。

度々、下校中に金髪で短ラン、ボンタンの俊介が目撃されていた。(俊介本当にグレたんだな)と思うと同時に大人びた俊介が、なぜか格好よく見えた。

さすがに修学旅行は黒髪に戻されたようだ。
懐かしい話や私の不登校の話をしながら以外にも盛り上がった。ヤンキーは何故か、田舎ではアイドル並にもてる。今は知らないが。

女子がウヨウヨ「写真とろうよ!」と俊介の周りに集まる。(羨ましいいぞ俊介)本気で思った。
そんなこんなで修学旅行は以外にも楽しく終わった。

修学旅行から帰ると私はまた不登校に逆戻りだ。
平日の昼間、私がゴロゴロしていると電話が鳴った。

「村山ですけど」と

無愛想にでてみた。

すると受話器から

「暇なら遊ばん?」と俊介だった。

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