ヤンキーの恋~少年編~
出会
高校には一応進学したが、出席日数等が全く足りない私には、市内で最低ランクの男子校以外にも選ぶ権利はなかった。

中学時代にクラスの誰かが、こう言った事を思い出した。

「あそこは名前書けば受かるらしい、滑り止めの学校だ!」

「誰でも受かるしヤンキーしか行かん!」

入学してわかった

(本当だな)と、でも私は1週間で辞めてしまった。朝、駅まで行くのが、かったるいというバカな理由だけで。

そして15才で社会に出て働くようになった。

ヤンキーは働かないと思う人も多いかも知れないが、私は働いたバイクが欲しいからだ。
バイクがあればモテるんじゃあないかという期待で一杯だった。

まずはお決まりの工場勤務。ハッキリ言って続かなかった。

そしてニッカポッカが履きたいと言う理由と見た目のイカツさからドカチン(土木作業員)になった。

ここで年齢を越えて付き合える先輩と出会う事になった。
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