初恋はみのる!?

笑顔~由愛side~


「あたしがあんな誤解を招いたせいで、愁ちゃんはあたしを殴って
愁ちゃん自身も傷ついちゃったんだ。」

「そんなっ…ひよりちゃんは悪くないよ!」

「ううん。お互い悪いところがあったんだよ。
だからあたし達はもう、うまくやってけない。」

「………。」

「うまくやってけないなら一緒にいても何の意味もないでしょ?
だから別れて、お互い自分の幸せを掴んだほうがいいと思うの。」





…ひよりちゃんはすごい。





あたしなんてウジウジしてて、
そんな立派な考え持てない。





「そうだね…。
それはひよりちゃんと愁ちゃんの問題だから
あたしはひよりちゃんを尊重するよ。」

「ありがとう、由愛。」

「でも、愁ちゃんのところに一人で行ける??」

「うん、大丈夫。行ってくる!!」

「い、いまから!?」

「うん!」


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夜、ひよりちゃんから電話がかかってきた。


「もしもし?」

『あ、由愛~??』

「ひよりちゃん!どうだった?」

『うん。ちゃんと話しあって別れたよ。』

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