好きで付き合ってませんから!
痛い程、ぐいぐい引っ張ってこられた場所はなぜか美術室。


「あのさ……。今日、俺んち来れる?」


「………へ?」


「なんかさ、家の親、いつも海外に行ってて居ないんだけど、昨日のニュース見てお前と会いたいって」


「…ええええぇ゙━━━━」



「無理?」


「え、…いや……
だ…大丈夫…だと
思われる………」



「良かった、さっきさ、 ケータイにメール入ってて言おうと思ったんだけど、なんか気まずい雰囲気だったから…」


「あ…うん…ゴメン」



「つうか俺らもメニューに
従ってメールしなきゃ
だよな…」



「う…うん………だよね」


「うん…まあ、いいや、
じゃあ、そういう事だから帰り家寄ってって」


「わかった」


といった具合で
白井友の両親に会う事に なってしまった。
コイツがこんなんだから
親もこわいだろうなあ…
< 21 / 38 >

この作品をシェア

pagetop