至適彼氏
◆告白
学校へ行くのが、こんなにも憂鬱になるなんて…。

それもこれも、みーんな葛城君のせいなんだから。
しばらくは、口きいてやんない。
プチ絶交だもん!!



重い足取りで、教室に入る。
入ったものの、いつもと雰囲気がなんだか違う。
休み時間の、騒がしいざわめきじゃない。
コソコソと話をしてのざわめき…。


「おはよう、仁菜。」

「あ、果歩ちゃん。おはよう。いつもと感じ違うみたいだけど、なんかあったの?」


話しかけてきたのは、クラスメイトの果歩ちゃん。
彼女も、隠れ葛城君ファン。
とは言っても、普通に彼氏がいる。
葛城君は、目の保養なんだって。
二重人格男って、みんな気づいてないのかな?



「葛城君の顔、見た?」


昨日の今日で、葛城君のネタはやめて欲しい…。
なんたって、プチ絶交中だし。

果歩ちゃんがしつこく言ってくるし、見ないと何かあったのかと勘繰られそうになったから、渋々葛城君の顔を見た。













< 33 / 54 >

この作品をシェア

pagetop