蒼い月~さよならのサイン~

希望という名の絶望




千年前






「西神巫様、今回の人身御供は皆と話した結果、凛さん決定しました。」

神宰の言葉で翠は固まった




とうとうこの時が来た…




来てしまった…







人身御供…つまり神への生け贄だ


100年に一度行われるこのバカバカしい儀式




「私は人身御供自体反対です!そんな事をせずとも、私が皆を守ります!」



「それはなりません!いくら西神巫様でも昔から決められている大切な儀式でございます!」







「そんな事して何の意味があります!!それよりも凛にもっと民を守ってもらう事の方がどれだけ…」


「翠様!これは相談ではありませぬ!!決定事項なのです!」


神宰は言い放った



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