蒼い月~さよならのサイン~
バシュッ
「凛!!」
小さい頃よく追いかけっこをしていた大きな紅葉の木の下に凛はいた
「翠。…すぐに来ると思ってた。」
静かに凛が話した
「私では、私では止められない。だから、一緒に逃げましょう!すぐにでも!」
凛の腕を力強く握った
凛は寂しそうに頭を横へ振った
「いいえ。私は逃げません。これが定め。生まれた時から決まっていた運命よ。」
「そんな事ない!ね?どこか誰もいない所へ行きましょう!」