スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*
桃の優しさが身にしみる。
だけど…
「その心配はねぇよ」
「え…………!?」
桃はガバッと顔を上げた。
訳が分からないとでもいいたい、
そんな顔。
「幸也のヤツが実家に戻るらしいから」
「お兄ちゃんが…!?」
びっくりして、桃は目を開かせている。
どうやら、知らなかったみたいだな。
俺はゆっくりと息を吸うと、
桃を真っ直ぐな目で見つめた。
「幸也のヤツ…
あのアパートから追い出されたんだってよ」
.