見えない恋。
「おはよう!」

穏やかな気分だった。

そんな気持ちが顔に出ていたのだろうか。

真里奈が私の顔を不思議そうに見た。

「おはよー。さち、今日幸せオーラ漂ってるね。何かいいことあったの?」

「え?いや、何もないよ?」

「ふーん」

真里奈の反応に、

しまった、今の返事はそっけなかったかな、と不安になった。

でも本人は大して気にしていない様子で、

さっさと他の子達とおしゃべりを始めた。


チャイムが鳴り慌てて席に着くと、私は昨日の夜を思い出した。





『大丈夫だよ』




胸の奥底のほうが、じわっと熱くなるのを感じた。



私はこの感情に戸惑う。






また、話したい。



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