見えない恋。
おかしいよね。

本当に好きだったのに。



一体私、今まで誰のために泣いてたんだろう。









「・・・わかった」

「・・・うん、じゃあ」

「・・・ばいばい」

二人の間に漂う空気は、思った以上に生ぬるく、ねっとりとした風が肌にまとわり付いた。


彼の後姿が思っていたよりもぴんとしていて、

私はなんだかその場に立ち尽くしてしまった。



――――終わったのか?



私はしばらくその場に立ち尽くしていた。






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