魔の宴 漆黒の舞台より
第一幕
一人と一匹
人々の朝は早い
それは、学生である神無にはとても迷惑な事だった
暖かに降り注ぐ太陽の光を受けながら、布団に潜り込むほど幸せな時間はないと信じている
このまま眠りに落ちる時の幸福感は、何物にも変えられないのだ。とも思っていた
それを邪魔する学校など無くなれば良い。と神無は何度も考えるぐらいに……
……ついでに、
自分を起こそうとして、窓をくちばしでツツいている黒い梟(フクロウ)の悪魔も一緒に……
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