お姫様と1.5人の男
『桜太っ! お前と言う奴は何処までも失礼な奴だのう……ったく誰に似たのかのう?
雪佳ちゃんはりつ子と勝る劣らずのおしとやかだというのに……』


玄一さんがあたしの為に反論してくれたのは嬉しいけれど……うん。

失礼なのが誰に似たかって?簡単だよ。それは玄一さん、貴方です。

貴方も桜太君に勝る劣らずともの失礼っぷりを今まで発揮してきた気がする。

言ったら傷つくからあえて言わないでおこう。

玄一さんに叱られた後、じーっと桜太君は写真を見て何か考え事をしているようだった。

何だったんだろうなあ……もしかして玄一さんの髪の量が違うとか?違うよね。

更に1ページめくればやっぱり玄一さんと、りつ子さんの2人だけの写真。

どの写真でもりつ子さんは微笑みを見せていて、2人とも幸せそう。

それが数ページ続いたと思えば、漸く2人以外の人も写真に写るようになる。


『そうか。懐かしいのう……この時に繫(しげる)が生まれたんだったな』

「これが父さんか……目元だけだな、面影は」


これはあたしには分からない事だから、下手に首を突っ込むのはやめよう。
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