お姫様と1.5人の男
……玄一さんがあたしを見つけて、あたしを誘拐しなければ全ては起こらなかった事。
良いんだか悪いんだか分からない出来事ばかりだ。
玄一さんにはキスに対して怒るべきなのか、
近寄りがたい歩子さんの新しい一面を見つける事が出来て感謝をするべきなのか。
桜太君はきっと真先に“怒らないと駄目だろ”って言いそうだ。
悩むなあ……悩む所じゃないだろって言われても仕方ないかも。
下ばかりを見ていたら影が1人分増えている。見上げればそこには桜太君の姿。
「……何変な顔しているんだよ」
『雪佳ちゃんに対してそんな言い草をするな! このバカ孫がっ!』
呆れた様子の桜太君に、相変わらずの玄一さん。
桜太君は空いていた隣のブランコに腰かけた。すぐに家に向かうと思ったのに。
『とりあえず小休止という訳か』
何故か玄一さんがそう一言。桜太君は少し疲れたような感じに見えた。
学校から此処までそんなに距離があったっけ?遠回り?
良いんだか悪いんだか分からない出来事ばかりだ。
玄一さんにはキスに対して怒るべきなのか、
近寄りがたい歩子さんの新しい一面を見つける事が出来て感謝をするべきなのか。
桜太君はきっと真先に“怒らないと駄目だろ”って言いそうだ。
悩むなあ……悩む所じゃないだろって言われても仕方ないかも。
下ばかりを見ていたら影が1人分増えている。見上げればそこには桜太君の姿。
「……何変な顔しているんだよ」
『雪佳ちゃんに対してそんな言い草をするな! このバカ孫がっ!』
呆れた様子の桜太君に、相変わらずの玄一さん。
桜太君は空いていた隣のブランコに腰かけた。すぐに家に向かうと思ったのに。
『とりあえず小休止という訳か』
何故か玄一さんがそう一言。桜太君は少し疲れたような感じに見えた。
学校から此処までそんなに距離があったっけ?遠回り?