准教授 高野先生のこと
先生の愛し方は、なんというか、とってもゆるゆるとした感じだった
ガンガン攻めるというよりは、とろとろと甘やかすようで
あつーく燃え上がるというよりは、じわりじわりとあったまっていくようで
ガーッと上り詰めるというよりは、ゆらりゆらりと漂いながら沈んでいくようで
先生は、あつらえたような、きらんきらんした台詞を囁くでもなく
鼻息を荒くして、焦った様子をみせるでもなく
ただ気長に、子どもをあやす大人のように私を見守り、甘やかした
穏やかで甘やかな海は、心地よくぬるくて凪いでいて
ふわーりふわりと、
ゆらーりゆらりと、
海の中を漂いながら、
じわーりじわりと、
いつしか、深いとこまで辿り着き、
私は、ぱたりと…海の底へ静かに沈んだ