准教授 高野先生のこと

もちろんいつだってお礼の気持ちは伝えているつもり。

ちゃんと心をこめて“ありがとう”と“ごちそうさま”の感謝の気持ちを。

それでも何かこう、もっと他にやりようはないのかなぁと考えあぐねて。


考えても名案が浮かばないまま、結局は――

“ほどほどにしよう”というところに落ち着いたのだった。



本当は――

うちで一人で食べるより先生と一緒に食べるほうがいいに決まってる。


もっと、ものすごく欲張りなことをいうと――

うちで二人で食べるごはんが何より一番美味しそう。


一緒に献立を考えて、一緒に買い物に行って。

一緒に作って、一緒に食べて、一緒に片付けて。


みんなみんな先生と一緒に。


あつかましくも、そんなことを夢見たりもした。



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