Cold Phantom [前編]
その日の放課後。
俺達は待ち合わせする事にした。
本当ならたけも連れてくるつもりだったが、たけは何やら家の都合でアルバイトはしない事になっているみたいだった。
そうなると無理矢理連れていく訳にもいかない。
俺は待ち合わせしていた校門前へ急ぐと、既に里村が待っていた。
「よっ、待たせたな。」
「いや、そんなに待ってないよ。」
そう言って俺に顔を向ける。
昼頃の大雨も収まり、気にならない程度の小雨が校門前を高い湿度で包んでいた。
生暖かい空気が吹き抜ける。
外出するにはあまり心地いいものでは無かったが予定に支障は無さそうだった。
「で、猿的にどう動く?」
「ここら辺は何もないからとりあえず駅前にでも行ってバイトを募集している店を探す予定だけど…」
「まぁ、その前に履歴書だな。文房具屋かコンビニか…あ、写真もいるんだっけ…」
「そうなると結構時間が掛かるな…里村は時間大丈夫か?」
「親にはバイト探しで遅くなるって連絡しておいたから問題ないよ。」
「そっか。なら大丈夫だな。」
それを聞いて、俺達は校門を後にした。
俺達は待ち合わせする事にした。
本当ならたけも連れてくるつもりだったが、たけは何やら家の都合でアルバイトはしない事になっているみたいだった。
そうなると無理矢理連れていく訳にもいかない。
俺は待ち合わせしていた校門前へ急ぐと、既に里村が待っていた。
「よっ、待たせたな。」
「いや、そんなに待ってないよ。」
そう言って俺に顔を向ける。
昼頃の大雨も収まり、気にならない程度の小雨が校門前を高い湿度で包んでいた。
生暖かい空気が吹き抜ける。
外出するにはあまり心地いいものでは無かったが予定に支障は無さそうだった。
「で、猿的にどう動く?」
「ここら辺は何もないからとりあえず駅前にでも行ってバイトを募集している店を探す予定だけど…」
「まぁ、その前に履歴書だな。文房具屋かコンビニか…あ、写真もいるんだっけ…」
「そうなると結構時間が掛かるな…里村は時間大丈夫か?」
「親にはバイト探しで遅くなるって連絡しておいたから問題ないよ。」
「そっか。なら大丈夫だな。」
それを聞いて、俺達は校門を後にした。