Cold Phantom [前編]
人が耳を貸してとお願いする理由は他人に聞かれたくない会話であることと、大切な話だから聞き間違えない様にする事の二つの意味がある。
無論、みーちゃん先輩が言ったのは後者の方だ。
祥子先輩の事を秘密にする理由なんてないからだ。
どうしてみーちゃん先輩はそんな事を耳元で言ったのだろうか。
「…。」
6時限目の授業はまったく身の入る物では無かった。
まぁ、元々身の入る授業なんてやった覚えは無いが、今回はそれの非ではなかった。
-祥子も来るよ。-
たったそれだけの言葉、内容も非常に単純なのに、俺はその一言が頭の中をグルグル回っていた。
何だか心が揺さぶられる。
理由は解っているつもりだ。
あれしかない…
-お前、もしかして姫納先輩の事好きなんじゃないのか?-
前から解っている事なのに、気づかぬ振りのまま、何もしないまま今に至ってる。
それに、みーちゃん先輩は気付いたんだ。
(初めての気持ちとは言え…俺らしくないな。)
そんな気持ちのまま最後のチャイムが鳴ってしまった。
(そう、俺らしくもない。)
心中でまた同じ言葉を繰り返した。
無論、みーちゃん先輩が言ったのは後者の方だ。
祥子先輩の事を秘密にする理由なんてないからだ。
どうしてみーちゃん先輩はそんな事を耳元で言ったのだろうか。
「…。」
6時限目の授業はまったく身の入る物では無かった。
まぁ、元々身の入る授業なんてやった覚えは無いが、今回はそれの非ではなかった。
-祥子も来るよ。-
たったそれだけの言葉、内容も非常に単純なのに、俺はその一言が頭の中をグルグル回っていた。
何だか心が揺さぶられる。
理由は解っているつもりだ。
あれしかない…
-お前、もしかして姫納先輩の事好きなんじゃないのか?-
前から解っている事なのに、気づかぬ振りのまま、何もしないまま今に至ってる。
それに、みーちゃん先輩は気付いたんだ。
(初めての気持ちとは言え…俺らしくないな。)
そんな気持ちのまま最後のチャイムが鳴ってしまった。
(そう、俺らしくもない。)
心中でまた同じ言葉を繰り返した。