世界の終りに恋の歌を
慌てる姫を抱え、どこへ行くのかと思うと、ずんずん海の方へ向かって行きました。

濡れるのも気にせず、波を蹴り、海の中へと入って行きます。

体温を急速に奪っていく海の中、王子は胸下まで浸かる場所まで来ると、人魚の姫を放しました。

人魚の姫がゆらりと揺れる様に王子の身体から離れます。

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