世界の終りに恋の歌を
王子は少し驚きました。

「私が姫君の国に?」

「そうよ。そうすれば、お城を抜け出してここまで来なくても、いつも一緒にいられるわ。

私の住むお城は、サンゴや真珠で飾られた、とても美しくて気持ちのいいところよ。

お前が見たいって言ってた魚達の舞も見れるし、私だけじゃなくお姉様達の歌も聞けるし、ごちそうだって食べきれないほどあるわ。

お前のために素敵な部屋も用意するわ。きっと気に入るはずよ」

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