世界の終りに恋の歌を
「父さんと同じ考えだということは、この前の夜にわかっていたよ。

でもね、兄さん、あなたが人魚の姫と愛を語らっている間に、ぼくは、ずっと家来や民にこの問題を問いかけていたんだよ。

するとどうだい、皆、ぼくに賛成してくれた。この国を守り、もっと豊かになりたいと」


手を広げて見せる弟王子の向こうをみると、いつの間にか大勢の家来達が静かにかしずいていました。

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