世界の終りに恋の歌を
王子の手がそっと人魚の姫の頬に触れます。

「姫君、あなたを誰よりも愛しております」

「うれしい」

人魚の姫が嬉しそうに、王子の身体に強く抱きつきます。

王子のまぶたは閉じられていましたが、幸せそうな表情です。

「では、行きましょう」

人魚の姫が王子の手を引き海のお城へ向かいました。

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