恋の神サマ!

言葉も出ない私を憐れそうな目で悠芽は見る。

「朝お前が怪しいことしてるのを見つけたのは偶然だったけど。まぁあれで目星がついて助かったかな」



「…なんでそんなことしたの??」


私はかすれた声を必死でしぼりだした。



彼はあっさり答える。




「ん??好奇心」




好奇心。好奇心。好奇心!!!!




もはや怒りたいのか泣きたいのか笑いたいのか自分でもわからなくなった私の頭をなでなでしながら彼は言った。




「世の中にはこういう悪いことを考える人がいるんだから気を付けなきゃだめだよ。まぁこれからは俺がそんなやつからぴぃを守ってやるから」


俺を雇ってよかったろ??


と悠芽は笑う。










「お前が言うな―――っ!!!!!!」






私の叫びは悠芽が笑いながら駆けていった廊下にむなしく響き渡った。
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