俺様執事のち、二重人格。

これでも万能執事です。





《爽汰》






執事は
朝早くから仕事を始める。





お嬢様よりも早く起き、
必要なことを全て
終わらしておくのが鉄則。

らしい…。







お嬢様の制服の準備、
朝食の準備、洗濯、
部屋掃除、
お嬢様に朝出す
紅茶など飲み物の準備。






俺、
超、朝弱いんだけど…。





でも、一度起きれば
もう、コッチのもん。






全ての仕事をこなし、
お嬢様を起こしにいく。













「おはようございます、
月お嬢様。」




「……」






「起きねぇと馬乗りすんぞ。」







「おはようございま―すっ!!
じゃないよ!!

なんで
部屋にいるの!?
しかも、パジャマ
なんだけど…。」









「お嬢様を起こすことも
執事の仕事の一環ですので。

暖かいアップルティーが
準備してありますので
リビングに向かいましょう」







「…先、行ってて。」






バフッと
布団に潜られた…。





純情な女の子に
仕える執事って大変だ…。






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