パセリな彼女がついた嘘


“ずっと、好きだった”



僕の想像をはるかに超える【ずっと】の長さに、
僕は、永遠を感じた。

魂を吐き出すように大きくため息をついて、
砂を握っては、指から零れ落ちるそれを見つめた。

そして最後に、行き場のない思いを、シャッターに託す。
僕自身が、この気持ちを忘れないために。




フラッシュが、刹那を永久の中に閉じ込めた。
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