パセリな彼女がついた嘘
「家?」

『うん、悦司も、家?』

「そうだよ」

そう言って寝返りを打った。

『あれ、声どうしたの?風邪?』

これが二人の歴史を証明する発言なのだと、
やり場の無い懺悔が宙を彷徨う。

「そうなんだよ、明日休むかも」

僕の言葉に彼女がしばらく黙ってから、

『大丈夫なの?水とか食べ物とかあるの?』

と言い、

『私は何もしてあげられないんだから』

と続けた後、再び沈黙が訪れた。
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