虹色パウダー
夏休みまであと少し。
テスト前なので、部活もなく、涼太と桜子は、秘密の公園での練習ができない。
あれからしばらく経つのに、まだ電話はしていないようだし、メールもきっとしていない。
「夏休みさ、みんなでどっか行きたいね~」
「うんうん!!」
「おう!!行こうぜ!!俺に仕切らせて!!」
え??
サッキーと雪乃ちゃんと桜子の会話に割り込んできたのは、淳平だった。
その後ろから顔を覗かせたのは、弘道。
涼太が、弘道に淳平のことを頼んだこともあって、弘道は涼太と距離を置くようになっていた。
「もちろん、俺も一緒だろ?サッキー!!」
弘道の甘えた声に、サッキーは、答える。
「弘道とはふたりでどっか行こうよ。今回は女3人で出かけるの!!だから男子はだめーー」
そんな会話で盛り上がっていると、トボ助が教室に入ってきた。