平凡な憂の非日常

だれ?

「憂って、優しい、カッコいいし、けっこうモテるんちゃう?」


「いやいや、リナちゃん。

憂君は、田舎から来た純粋な子だから、付き合うことに慎重になるタイプのせいか、まだ東京じゃ彼女はいないぞ」


2人は、僕のことを語りだした。


てか、渡辺さん

僕のこと、詳し過ぎじゃない?


当たってるし。



「そうなんや~

いい子やねんな~


ウチ、憂のこと大事にすんな。」


「頼むぞ、リナちゃん

憂君を一人前の男にしてやってくれ」


ちょっと、方向がおかしな方にいきだしたので、僕が喋ろうとした時に、不意に玄関のチャイムが鳴った。


もうこれ以上、僕に関わって欲しくないのに、今度は何?


何処へ行った?


静かな平和な日々は?
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