浮気調査隊★
放課後━


急いで教室を出て階段を降りようとした時、俺は呼び止められた。


「しょーうた♪」


「おっ日咲!どうした?」


松本日咲…俺のかわいいかわいい小動物みたいな彼女。


残念ながらクラスは違う。


「一緒に帰ろうと思って!」


「悪い!依頼入ってんだ…東高行くからまたなっ!!」


両手を合わせて謝り、俺は超スピードで東高に向かった。


東高のほうが10分終業時間が遅い。


「はぁ…はぁ…」


息を切らしながらも東高まで走る。


「つ…着いた…」


時計を見ると1分前。


とりあえず家の影に隠れることにした。


キーンコーンカーンコーン…


チャイムが鳴り、東高の生徒がぞろぞろと門を出ていく。


帰る速さに驚きつつも依頼者の彼氏を見つけるため、目をこらす。


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