西の狼



イレールを残して男を追っていたレオンとミカエリアは、次第に街の中心部から郊外へと遠ざかっていた。



「……あいつ、どこに向かっているんだ……?」



その時、男が狭い路地裏に入っていった。


「!?マズい、行くぞ!」


二人も後を追って路地裏に飛び込んだ。


だが、二人が飛び込んだ先には、男が壁を背にして待っていた。



「ハッ、まんまとついて来やがったな、このバカどもが……!」


男が懐からナイフを取り出すのと、二人が杖と剣を構えたのは同時だった。




だが、二人の背後には数人の男達がどこからか現われて唯一の道を塞いでしまった。



二人は一瞬で囲まれてしまった。


「………罠だった様ですねぇ……」



「……面倒なことになったな……」



「ハッ……やっちまえ!!」




リーダーの怒声と共に男達がナイフ片手に襲いかかった。


「行くぞッ!!」



「お任せを……ッ!」


二人は一瞬で互いの目標を見定めて切り込んだ。



レオンはリーダーに、ミカエリアは背後の男達にだ。




戦いは、数分で決着がついた。


終わって立っていたのは、勿論レオンとミカエリアだった。


リーダー以外は気絶しているが、リーダーはまだ意識がある。



レオンが剣を納めて男の胸倉を掴んで体を持ち上げた。



「お前達の目的はなんだ!誰かに雇われたのか?どうなんだ!!」


「……ケッ、誰がテメェらなんぞに教えるかよ……」





その言葉が、レオンの逆鱗に触れた。





レオンは男を降ろして、代わりに剣を抜いた。




「………レオンさん……?」



ミカエリアがそれを見兼ねて動こうとした。


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