ただ伝えたくて
それぞれの気持ち

次の日理沙が家を出ると、智が玄関の前に立っていた。

「おはよう!今日は朝練ないんだ?」

理沙は笑顔で言った。

「おはよう。ちょっと寝坊したんだ」

「え?智先輩が珍しいね」

その言葉に智は、苦笑いしながら話を続けた。

「まぁな、それよりデートはどうだった?」

智の言葉に、理沙は少し照れ笑いしながら言った。

「うん、すごい楽しかったよ」

理沙の表情を見て、智は心の中が嫉妬で渦巻いていた。




そして憂鬱な授業は過ぎ、昼休みになった。

圭は購買でパンを買っているところだった。

「よう!圭じゃん」

すると正也が話しかけてきた。

「あれ?真奈ちゃんとは食わないのか?」

「もちろん食うよ!今は飲み物買いに来ただけ」

正也は嬉しそうに笑って言った。

「あっそ、じゃあラブラブに過ごせよ」

圭は自分のパンを買うと、軽く手を振って歩き出した。

「おう!あと、昨日はありがとなー」

そう言うと、正也も真奈の元へ戻っていった。





< 11 / 13 >

この作品をシェア

pagetop