転勤族妻の冒険~迷える狼ホストと子羊ちゃんの恋~
「奈央さん、知り合い?」
弥生さんが聞いてきた。
「え、あっ、教習所の先生、あたしの担当だったの」
そう、普通に答えた…つもり…
「あぁ、なんだか見た事がある。」と由香ちゃん。
「どうも、草木です。」と、挨拶した。
「どうしたんですか?こんなところで…」
つい、敬語になっているあたし…
「あ、うん、ちょっと、部屋を探しに近くに来ていて、それで…」
「お引っ越しですか?」と由香ちゃん
「え、まぁ、今度、結婚するので、それで…」
そう言って、和樹は、あたしの顔を見た…
まるで「お前は、元気でやっているか?」と言う、目だった。
その時、「あたし達、ちょっと、そこのコンビニで買い物してくる、奈央さん、その…草木さんと、話してて」と弥生さん。
「えっ!?あたしも一緒に…」
「いいから、奈央さんは、ここにいて、そうね、15分したらコンビニに来て、奈央さんに、秘密の買い物があるから。ね♪」
そう言って、由香ちゃんを連れて、コンビニに向かった。
「えっ!?ちょっと!?」
「15分後ねぇ~」
弥生さん…まさか、何か…勘づいた…?
弥生さんの勘は、鋭いからな…
「…参ったな…」
和樹が、小さく呟いた。