転勤族妻の冒険~迷える狼ホストと子羊ちゃんの恋~
「あたしね、引っ越すんだ」
「えっ!?いつ?」
「きょう。あと、何時間後に出発する。」
「そうか…。大丈夫そうか?」
「うん。大丈夫、もう…あんな風にはならないから…心配しないで。」
「そっかぁ~まぁ、別に心配なんて、してねぇ~けどな」
「あっ、そうですか。それは、すみませんね」
「まぁ、むくれるな。お前には、旦那がいるからな」
「うん。もちろん♪旦那が、亮介がいるから、大丈夫だよ♪」
「そっかぁ~俺も、もうすぐ、可愛い奥さんできるから、大丈夫だぞ。」
「うん」
「おぉ…」
「幸せになってね」
「おぉ、お前こそな。」
「うん。幸せになるよ」
「おぉ、なっとけ、なっとけ。」
「そっちもね。」
「おぉ、お前に負けないようになるさ」
「おぉ。」
「…じゃあ、行くね。」
「おぉ…じゃあ。」
「バイバイ」
「バイバイ」
あたしは、クルっと、後ろを向いて歩き始めた。