枕草子・伊勢物語

初段 春は


 春は、あけぼののときの空が一番素敵。ゆっくりと白んでいく空、山の稜線を描く空、紫色の雲が細くかかる空。(そんな空をあなたと眺めている。)



 春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく、山ぎは少し明りて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。



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