あの日の夕日が優しかったので

零れおちた泪にのせて




突然笑い出した後は、突然泣き出した僕に


そいつはあからさまに動揺する。




「ど・・どうしたの?」



(わからない)


(わからないんだ)





「わからない」






拭っても拭っても涙が止めどなく溢れる

目があつい

頬を温かなものが伝うのがわかった




(ありえない)





僕が泣くなんて。




それも人前で、




こんな、よくわからないヤツの前で。








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