あの日の夕日が優しかったので




「ビビッた~。」



門の前で3人、乱れた息を
整える。





こんな全速力で走ったのは
久し振りだ。









「やべー。今何時だろ。」


しょうくん、が空を見上げ
呟いた。




つられて僕も空を仰いだ。







夕日はいつのまにか
遠くの方へ消え、

淡い夜の空で
星が微かに瞬いていた。








こんな時間になるまで
教室に居たのかと考えると
少し不思議な感じがした。






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