高飛車女と副会長
幸い教師は見当たらない。
俺はゆっくりとママチャリを押していく。

赤や白、銀などの軽自動車が何台も止まっている。

中野もああいうやつ持ってきてくれたらな。

まさか、転向初日でママチャリをこがされる事になろうとは。

もちろん中野も、俺の気持ち位知ってるし、軽自動車位幾らだって用意できたはずだ。

それをしなかったのは、ただ単に気が向かなかったからだろうな。あいつの事だから。

………??

その時、俺はやっと気づいた。今まで気づかなかったのもあれだが、とにかく見つけてしまったのだ。

あるはずのないものを。

…なんだあれ…。
最初に違和感を感じたのは、何台もの軽自動車が並ぶ中で一台だけ、後ろの部分が飛び抜けていた。

隣の軽自動車の2倍はあるその車は、黒く太陽の光が反射していて眩しかった。
嫌な予感がして、近づいていく。

!!!!なんじゃこりゃ!
目の前に見えている、黒く長い車を呆然と見つめる。
これ、フランスパン車じゃねぇか…。

何でこんな所に?
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