怪盗ブログ

「俺は」

少し遠くから聞こえた。


「千夏の味方」


「で、チキちゃんのパートナー志望」


後を振り返る。


「俺が言えるのはここまで」


(ちっとも答になってない)


「あたしには大貴っていうパートナーがいるから、あんたなんかいらない」

向き直ってまた歩き出す。


後ろで十星がまた何か言ったようだったけれど、あたしの耳には届かなかった。
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