不良×依存症


「つ、続けられるかぁ!」


明菜と酒巻が同時に叫ぶ。



……で、ですよね。



「なーかーばーぁ!」


明菜が走ってきて、あたしを連行。


「え、うわ、ちょ、何!」


陸となっちゃんに助けを求めるが、彼らはお見送りしかしなかった。



待ってよ!

明菜の力は、怖いですって!



「お前ー!よくも見たなー!」


「ち、違う!元は悪趣味の陸が悪いの…ッ!」



「しーるかぁ!」


明菜があたしに馬乗りになれ、あたしの背中を必死に叩く。


酒巻は隣でしゃがみこんで、痛がっているあたしをざまーみろとでも言いたげな顔で見ていた。



く、くそぉ!


どうしてあたしばっかこんな目に!




陸となっちゃんはシカトして二人で陰に隠れ、何か話している。



もー!


元はといえば、お前等のせいなんだからなぁ!



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