先生愛!~もう1つの片思い~



まさに日本庭園とも言えるような、風流な庭園を、
ぎこちない歩みで俺たちは歩いた。







……。







終始無言。







……。







「……あの、お見合いに来て、良かったですか?」







いきなりの問いかけに、俺はびっくりした。







「いきなりどうしたんですか?」


俺は、問い返した。






「浮かない顔をしていらっしゃるので…」


そういって、北見さんは立ち止まった。








「とんでもない…とても楽しいですよ!
その…ぶっきらぼうなのは普段からで…すみません…」


俺は必死にフォローした。

実際、とても楽しい訳ではなかったが、それが知らず知らずに顔に出てしまって気を遣わせていると思うと、申し訳なくなった。







「いえいえ、いいんですよ。」


北見さんはにっこりと微笑んだ。







「よくお見合い、されるんですか?」







北見さんは静かに尋ねてきた。







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