わたあめ―kimi to hajimete―
「あのさ、今、俺ら偽装で付き合ってるだろ??」
そうだよ……?
私は首を傾げながら神田の次の言葉を待った。
「それを…
本当にしないか?」
どういう……こと……?
頭のなかで警笛がなる。これ以上話を聞いちゃいけない。ここにいちゃいけない。
「俺……」
ダメ! お願いだからその先は言わないで!!
「香弥乃が好きだ。」
頭のなかの警笛が強く鳴り響いた―――――