TEAR TYPE ‐涙の種類‐
第一章 転校生

「葵、アオイー!!今日、転校生くるらしーよ!!!!」

朝、『おはよう』も言わずにさわちゃんが
慌た口調で言ってきた。


「おはよー★さわちゃん」

あたしはよく
マイペースだとか
古風だとか
真面目だよね―と言われる。


そんな自分が大っ嫌いで
自分に自信が無かった。

いつもどっかで
我慢してて
言いたいことも
伝えられない自分が
大っ嫌いだった…

「アオイ、職員室に覗きに行こうよ!」


「えー、嫌だよ!」

「いーぢゃん。ほらあ~」
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