歩いてきた道…正しかったのか間違えだったのか
みち
疑問を持つ人は少なからずいるだろう。
今までの人生は正しかったのか間違いだったのか。

昭和六十二年夏。次女として産まれた私は、ごくごく普通の女の子として育った。
唯一不満だったのは、父の暴力。
部屋が汚い、ご飯が上手く炊けないなどの理由で。今思えば言ってもわからなかったのだろう。
小学校の時の思い出といえば姉のまねばかりして金魚のふんのように姉の後をついていたのが記憶にある。
ここまでは普通に人生送っていたと思う。
中学に入ると世の中が少し見えてきた気がした。勘違いとも思わず。
中学二年の時父と母が母の浮気いや、本気で父以外の人を愛して一緒になるために離婚。父の暴力に嫌気がさすのもわかる。ただお腹を痛めて産んだ実の子を捨てるなんて信じられなかった。今思えば結婚したからといって運命の人だったわけではなく、結婚した後に運命の人に出会うこともあるって思う。ママっ子だった私は私達を捨てた母でも、怨むことなく母と母の愛する人が住む家に遊びに行くこともあった。
離婚と同時にタバコ、夜遊び、万引きに手を出し、万引きが見つかって警察に捕まった時には、警察署の帰りの車の中で母は涙を流しながら「私達が離婚したからだね。ごめんね」と一言。確かに離婚のせいにしたかった、とゆうより父が嫌いで反抗する気持ちのほうが強かったと思う。
それから高校に入ってもタバコ、夜遊びは止めずに続いていた。中学から性行為をなんのためらいもなくやっていた私は、初体験の人も覚えていない。覚えていないのは好きでもない人とやったり、一日に何人ともやっていたからだろう。それからもなんのためらいもなく性行為を繰り返していた私は、気付いた時には風俗に足を踏み入れてた。風俗とゆう仕事が悪いわけじゃない。ただ夢や目標のためではなく、遊びたいからお金がほしいとか彼氏がいるのに内緒でやっていたことが問題だ。その罰が当たったのか、妊娠が発覚。正直誰の子かわからなかった。が、彼氏に告白。もちろん彼の子だといって。誰しも最低な女だと思うだろう。今の私も最低だと思う。でもこの頃は誰が父親でもいいから産みたかった。
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