i‐ LOVE
「…入って」
二度目のその言葉。
今度は僅かに震えている気がした。
「失礼します」
聖はそう言って扉を開けて自分を促す女性の前を通り過ぎた。
白で統一された思ったより広い部屋にはダブルサイズのベッドが一つ。
その奥には椅子とガラスのテーブルが並んでいた。
そして二人掛け用のソファーがセンスよく配置してある。
聖は大きな窓に近寄る。
カーテンの隙間から外を見ると宝石箱のような都会の夜景が広がっていた。
「あの…」
囁くような小さな声に聖は振り返る。
「あ、すいません」
そう言った聖はサングラスをガラスのテーブルに置いた女性の顔を見て少し驚いた。
先程の高圧的な態度と違い、俯きがちにたたずむ今日の客は想像以上に美人だった。
日本人離れした大きな目に高い鼻、形の良い眉毛。
綺麗にルージュのひかれた唇は花のように艶やかだった。
それでいて派手すぎず、どちらかといえば清楚な感じで、その今風ではないワンピースがよく似合っていた。
聖は第一印象を大きく変えた彼女に素直な感想を口にする。
二度目のその言葉。
今度は僅かに震えている気がした。
「失礼します」
聖はそう言って扉を開けて自分を促す女性の前を通り過ぎた。
白で統一された思ったより広い部屋にはダブルサイズのベッドが一つ。
その奥には椅子とガラスのテーブルが並んでいた。
そして二人掛け用のソファーがセンスよく配置してある。
聖は大きな窓に近寄る。
カーテンの隙間から外を見ると宝石箱のような都会の夜景が広がっていた。
「あの…」
囁くような小さな声に聖は振り返る。
「あ、すいません」
そう言った聖はサングラスをガラスのテーブルに置いた女性の顔を見て少し驚いた。
先程の高圧的な態度と違い、俯きがちにたたずむ今日の客は想像以上に美人だった。
日本人離れした大きな目に高い鼻、形の良い眉毛。
綺麗にルージュのひかれた唇は花のように艶やかだった。
それでいて派手すぎず、どちらかといえば清楚な感じで、その今風ではないワンピースがよく似合っていた。
聖は第一印象を大きく変えた彼女に素直な感想を口にする。